知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第5回】 - 【静岡県東部エリアの不動産売却】センチュリー21ワンズエステート

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沼津市の歴史

知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第5回】

第5回 身近なまちに古代の足跡――大岡・金岡・門池の歴史散歩

こんにちは。センチュリー21 ワンズエステートです。

いつも通る道のそばに、遠い昔の人々の営みが残っている。そう知ると、見慣れたまちを、もう一度ゆっくり歩いてみたくなりませんか。

今回訪ねるのは、大岡・金岡・門池周辺です。

古代のお寺の跡や、地域の有力者が眠る古墳、田畑を潤してきた池。身近な場所に残る手がかりから、この地域の歴史をたどってみましょう。

線路のそばに残る、古代のお寺の記憶

最初にご紹介するのは、大岡の日吉にある「日吉廃寺跡」です。

沼津駅の東方、東海道本線の線路沿いにある山神社付近には、かつてお寺がありました。境内には塔を支えた礎石が残り、周辺からは多くの瓦や、仏像の頭の巻き毛にあたる「螺髪(らほつ)」などが出土しています。

興味深いのは、当時のお寺の名前がわかっていないことです。「日吉廃寺」という呼び名は、所在地の地名から付けられました。また、近年の発掘調査によって土地が後世に大きく改変されていたことがわかり、創建時期や建物の規模・配置については、従来の説を再検討する必要があるとされています。

今も調査や研究によって、見方が変わることがある。それも歴史の面白さです。

礎石を前に、「どのような建物が立ち、どのような人が訪れていたのだろう」と想像してみたくなります。

東沢田の丘に残る、長塚古墳

金岡周辺では、さらに時代をさかのぼることができます。

東沢田にある「長塚古墳」は、全長54メートルの前方後円墳です。出土した埴輪や土器などから、6世紀前半に造られたと考えられています。愛鷹山麓とその周囲を治めた首長のお墓とみられ、静岡県の史跡に指定されています。

前方後円墳というと、教科書に出てくる大きな古墳を思い浮かべるかもしれません。しかし、その歴史は沼津にも残っています。

約1,500年前、この土地を見渡していた人は、どのような風景を目にしていたのでしょうか。

現代の地図だけではわからない、古代の地域のつながりを考えるきっかけになりそうです。

子ノ神古墳が伝える、もう一つの古代の足跡

西沢田には、「子ノ神古墳(ねのかみこふん)」もあります。

こちらも前方後円墳で、測量調査によって全長48メートルと確認されています。前方部には子ノ神社があり、昭和45年(1970年)に沼津市の史跡に指定されました。発掘調査は行われておらず、詳しいことには、まだわかっていない部分もあります。

歴史散歩では、すべてに答えが出ている必要はありません。

「誰が葬られたのだろう」
「どうして、この場所が選ばれたのだろう」

そんな疑問を持つだけでも、普段のまち歩きが、遠い時代を考える時間に変わります。

門池は、田畑を支える大切な池だった

続いて目を向けるのは、門池です。

門池公園には、池の周囲に約1.3キロメートルの遊歩道が整備され、散歩やウォーキングに利用されています。ベンチに座って水辺を眺めながら、ゆっくり過ごせる場所でもあります。

しかし、この池の歴史は、憩いの場所としての役割だけではありません。

静岡県の案内によると、門池の前身は「上津池(かみついけ)」と呼ばれ、鎌倉時代初期から使われていたため池です。正保2年(1645年)には拡張工事が行われ、地域の農業を支える水の施設として受け継がれてきました。

穏やかな水面の向こうに、かつて広がっていた田んぼを想像してみる。

そうすると、池の見え方も少し変わるのではないでしょうか。

牧堰と門池――水を分け合った人々の暮らし

門池の歴史と深く関わるのが、「牧堰(まきせぎ)」です。

牧堰は、黄瀬川から農業用水を取り入れるための堰で、慶長7年(1602年)に周辺15か村の組合によって造られました。その後、門池を補助貯水池として利用しながら、広い範囲の水田を潤しました。

農業にとって、水は暮らしを左右する大切なものでした。日照りの際には水をめぐる争いも起こり、順番に水を配る「番水」や、水路を夜通し見張る番小屋が設けられたといいます。

今の私たちが眺める水辺には、必要な水を確保し、分け合おうとしてきた人々の歴史も重なっています。

池のほとりで探したい、配水塔の記憶

門池では、水を用水路へ送るための施設にも注目してみましょう。

昭和8年(1933年)に設置された門池配水塔は、農業用の施設です。かつて池の中ほどにあった塔は、改修などによって周囲が埋め立てられ、現在はモニュメントとして残されています。池の中には、同じ形式の現役の配水塔も設けられています。

風景の中の構造物にも、「何のために造られたのだろう」と目を向けてみる。

その小さな疑問から、地域の暮らしと歴史がつながっていきます。

歴史は、暮らしのすぐそばにある

古代のお寺があった日吉。地域の有力者の墓が残る沢田。そして、田畑を潤してきた門池と用水。

今回たどった場所には、祈りや権力、農業など、時代ごとの人々の営みが刻まれています。

一度にすべてを巡らなくても構いません。今日は門池の周りを歩き、次の休日には史跡を一つ訪ねる。そんな楽しみ方もよさそうです。

いつものまちを、少しだけ昔の人の目線で眺めてみませんか。

私たちセンチュリー21 ワンズエステートも、住まいの情報とともに、地域を知る楽しさをお届けしていきます。


散策にあたって
史跡では現地の案内に従い、周辺の住宅や参拝される方へのご配慮をお願いします。長塚古墳には駐車場がありませんので、訪問前に交通手段をご確認ください。また、門池は農業用のため池です。岸の近くでも急に深くなる場所があるため、池には入らず、遊歩道から景色をお楽しみください。

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