知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第6回】 - 【静岡県東部エリアの不動産売却】センチュリー21ワンズエステート

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知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第6回】

第6回 海辺のまちに残る古代の足跡――片浜・今沢の歴史散歩

こんにちは。センチュリー21 ワンズエステートです。

いつも通る道や、見慣れた地名。その由来をたどってみると、思いがけず遠い時代の物語に出会うことがあります。

今回訪ねるのは、片浜・今沢周辺です。

古代の人々が築いた古墳、松原とのつながりを感じさせる地名、そして旧東海道沿いのまち。身近な風景に残る手がかりから、地域の歴史をひもといてみましょう。

松長に残る、神明塚古墳

最初にご紹介するのは、松長にある「神明塚古墳(しんめいづかこふん)」です。

全長約54メートルの前方後円墳で、後ろの円形部分に神明宮が祀られていることから、この名前で呼ばれています。昭和45年(1970年)には、沼津市の史跡に指定されました。

前方後円墳とは、四角い部分と丸い部分を組み合わせた形のお墓です。教科書で見た古墳の歴史が、私たちの暮らす沼津にも残っています。

現地では、案内板を読みながら、地面の高まりや周囲の様子に目を向けてみてください。普段なら通り過ぎてしまう場所にも、長い時間が積み重なっていることを感じられそうです。

発掘調査によって、古墳の見方が変わった

神明塚古墳には、調査によって考えられる年代が大きく変わったという、興味深い一面があります。

以前は5世紀中頃から6世紀にかけての古墳と考えられていました。しかし、平成15年度(2003年度)の発掘調査で、前方部が後円部より短い形状であることが確認され、出土した土器などから、3世紀後半に造られた古墳であることが明らかになりました。

歴史は、昔のことがすべてわかっているわけではありません。土の中から見つかった小さな手がかりによって、地域の見え方が変わることもあるのですね。

誰が、どのような思いで、この場所に大きなお墓を築いたのでしょうか。答えの出ていないことを想像するのも、歴史散歩の楽しみです。

「松長」という地名が伝える、海辺の風景

松長という地名にも、目を向けてみましょう。

沼津市立図書館の地名解説によると、この地域は以前「松永」と記され、寛政8年(1796年)に「松長」と称するようになりました。地名は、海岸沿いに松原が長く続く土地だったことに由来するとされています。

普段は住所として何気なく使っている「松長」の二文字。その由来を知ると、海沿いに続く松の風景が思い浮かびます。

また、宝永3年(1706年)には、この松永、のちの松長に陣屋が置かれました。陣屋とは、領地を治めるための拠点です。この時期は「松永藩」と呼ばれ、地域の政治を担う場所でもありました。

古墳が築かれた時代から、武士が領地を治めた時代へ。同じ土地にも、異なる時代の歴史が重なっています。

今沢の名前は、戦国時代の文書にも

隣接する今沢にも、古くからの地名の記録があります。

天正12年(1584年)の文書には、「今澤之郷正運庵寺領之事」という記載が見られます。この正運庵は、現在の祥雲寺にあたるとされています。一方、「今沢」という地名そのものの由来は、明らかになっていません。

名前の由来がわからなくても、400年以上前の文書に、今と同じ地名が登場する。それだけで、地域の歴史がぐっと身近に感じられます。

「この名前を、昔の人も口にしていたのだろうか」

そんなことを考えながら歩くと、地名もまた、過去と現在をつなぐ手がかりになります。

旧東海道沿いに残る、まちの形

片浜周辺を知るうえでは、旧東海道とのつながりも大切です。

沼津市の景観に関する資料では、原・片浜について、旧東海道沿いに集落が線状に続き、短冊状の宅地割りが見られる地域として紹介されています。通りに面して間口があり、その奥へ敷地が延びる形にも、まちの成り立ちが表れています。

歴史の面影は、石碑や建物だけに残るものではありません。

道がどちらへ続いているのか。家々が通りに沿ってどう並んでいるのか。そうした「まちの形」に注目するのも、歴史散歩の楽しみ方の一つです。

かつては「片浜村」だった地域

現在の地域を、少し昔の行政区分から見てみましょう。

明治22年(1889年)、東間門・西間門・小諏訪・大諏訪・松長・今沢の六つの村が合わさり、片浜村が成立しました。その後、昭和19年(1944年)に沼津市と合併しています。

今では一つの市内として行き来している場所にも、それぞれの村として歩んできた歴史がありました。

地名を一つずつ確かめてみると、現在の沼津が、多くの地域の歴史を受け継いでできていることに気づかされます。

いつものまちを、少しゆっくり歩いてみませんか

古代の墓が残る神明塚古墳。松原の風景を伝える松長の地名。古文書に登場する今沢。そして、旧東海道に沿って形づくられたまち。

片浜・今沢の歴史は、一つの時代だけでは語りきれません。

次のお休みには、まず一か所、気になった場所を訪ねてみませんか。案内板を読み、地名を確かめ、いつもの道を少しゆっくり歩くだけでも、新しい発見がありそうです。

私たちセンチュリー21 ワンズエステートも、住まいの情報とともに、地域を知る楽しさをお届けしていきます。


散策にあたって
史跡や神社・寺院では現地の案内に従い、私有地への立入りはお控えください。住宅地では近隣の方の暮らしや、参拝される方に配慮し、写真撮影の際も周囲への気配りをお願いします。道路沿いを歩く際は、車や自転車に十分ご注意ください。

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