知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第7回】 - 【静岡県東部エリアの不動産売却】センチュリー21ワンズエステート

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沼津市の歴史

知ると歩きたくなる 沼津・まちの歴史散歩【第7回】

第7回 東海道・原宿を歩く――白隠禅師と庭園が伝えるまちの歴史

こんにちは。センチュリー21 ワンズエステートです。

いつも通る道も、かつて旅人たちが歩いた街道だったと知ると、少し違って見えてきませんか。

今回訪ねるのは、原周辺です。

東海道の宿場町としてのにぎわい、地元で親しまれる白隠禅師、そして多くの人を迎えた庭園。道と人とのつながりを手がかりに、原の歴史をたどってみましょう。

東海道十三番目の宿場町「原宿」

江戸時代の原宿は、東海道五十三次の十三番目の宿場でした。沼津宿と吉原宿の間に位置し、街道を行き交う人々の旅を支えていました。原宿の東町・西町と大塚町によって宿場が形づくられ、交通や街道整備の拠点として発展しました。

今のように電車や自動車がなかった時代、歩いて旅をする人にとって、宿場は大切な場所だったことでしょう。

宿に泊まる人、商いをする人、次の目的地へ向かう人。旧東海道を歩きながら、そんな往来を想像してみるのも楽しそうです。

原で生まれ、故郷で教えを広めた「白隠さん」

原の歴史に欠かせない人物が、白隠慧鶴(はくいんえかく)です。

白隠は原宿に生まれ、各地で修行を重ねた後、故郷へ戻りました。その後、50年近くにわたって松蔭寺の住職を務め、臨済宗中興の祖として知られるようになります。地元では、親しみを込めて「白隠さん」と呼ばれています。

白隠は、書や絵を数多く残したことでも知られています。禅の教えだけでなく、書画を通じても、その足跡に触れることができます。

歴史上の名僧も、「このまちで生まれ、暮らした人」として考えると、少し身近に感じられるのではないでしょうか。

松蔭寺で見上げたい、石瓦の山門

白隠ゆかりの場所を訪ねるなら、松蔭寺へ。

享保2年(1717年)に白隠が住職となったこの寺には、全国から修行僧が集まりました。境内には白隠の墓があり、静岡県の史跡に指定されています。

参拝の際に注目したいのが、山門の屋根です。

この山門には、石でできた瓦が使われています。白隠の考案と伝えられる珍しい造りで、開山堂とともに平成28年(2016年)に国の登録有形文化財となりました。

門をくぐる前に、少し立ち止まって見上げてみる。

建物の細部に目を向けると、ただ通り過ぎるだけでは気づかなかった発見がありそうです。

帯笑園――珍しい植物を楽しむ、街道沿いの庭

原には、寺院とはまた違う形で、人々の交流を育んだ場所もあります。それが「帯笑園(たいしょうえん)」です。

帯笑園は、原の植松家が江戸時代後期から昭和初期にかけて、代々受け継いできた庭園です。「帯笑園」という名前は、寛政3年(1791年)に儒学者の海保青陵によって付けられました。

特徴的なのは、珍しい植物を集め、当時としては珍しい温室も備えていたことです。その時季に見頃を迎えた植物を鑑賞できる、植物園のような性格を持っていました。庭の中心には「望嶽亭」という茶室があり、富士山と庭の眺めを楽しんだといいます。

どんな花を育て、訪れた人に何を見せようとしていたのでしょうか。

庭を眺めながら、代々の当主たちの工夫や楽しみに思いを巡らせてみたくなります。

シーボルトも訪れた、文化交流の場所

帯笑園には、芸術家や学者、大名など、さまざまな人々が訪れました。植松家には来園者の記録や書画が残り、円山応挙らとの交流も伝えられています。医師・博物学者のシーボルトも訪れ、庭の美しさと植物の豊富さをたたえた記録があります。

街道は、人や荷物を運ぶだけでなく、知識や文化が行き交う道でもあったのでしょう。

帯笑園は平成24年(2012年)に国の登録記念物となりました。往時より敷地は小さくなりましたが、庭の中心部や絵図、植物の栽培記録などが、当時の園芸文化を伝えています。

一つの庭を通して、原と遠くの土地とのつながりが見えてくるのも、興味深いところです。

「白隠のみち」で、歴史を今のまちへ

原では、白隠ゆかりの史跡などを生かした「白隠のみち」の整備が進められてきました。白隠の歴史を大切にしながら、安全で快適に暮らせるまちを目指した取り組みです。

歴史散歩では、有名な史跡だけを急いで巡る必要はありません。

道沿いの案内を読み、寺の門を見上げ、気になった場所で立ち止まる。自分の歩幅で訪ねることで、そのまちらしさを感じられるのではないでしょうか。

旅人の道から、地域を知る散歩道へ

旅人を迎えた原宿。故郷で教えを広めた白隠禅師。そして、植物を通して人々が交流した帯笑園。

今回たどった歴史からは、原が「人を迎え、人と人をつないできたまち」だったことが感じられます。

次のお休みには、いつもの移動とは少し違う気持ちで、原のまちを歩いてみませんか。

何気なく通っていた道の先に、これまで知らなかった地域の物語が見つかるかもしれません。

私たちセンチュリー21 ワンズエステートも、住まいの情報とともに、地域を知る楽しさをお届けしていきます。


散策にあたって
帯笑園の開園は、原則として土曜日・日曜日・祝日の午前9時から午後4時までで、年末年始は休園です。訪問前に最新の開園案内をご確認ください。寺院では参拝や地域の方の暮らしに配慮し、建物内部の見学や撮影については現地の案内に従ってください。

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