…いやはや、まことに久しぶりの出番です…前回が5月25日でしたから、きっちり2ヶ月振り…2ヶ月有れば誰でも相当な成長が見込めそうに思えますが、私の2ヶ月は只管(ひたすら)退化への日時…とくにこの2週間は夏風邪をこじらせ、ピークは39.9度の高熱を挟んで散々でした…
…とは言え、まるまる伏臥したのは4日ほどで、その他の休養日は読書、休養、読書、休養…贅沢な2週間でした…因みに下の写真がダラケタ頭と身体を楽しませてくれた娯楽本で、7月に入ってから今日までの休息タイムを占めた悪い奴等です…
…と、まあ、贅沢な時間は昨日までとして、今日の午後からは仕事人間に戻ります…そんなことで心と頭に仕事リズムを植え付けるべく、本日早朝、1ヶ月振りくらいに月刊誌「致知」をひらいてみましたら、案の定と言いますか、だらけた精神に「喝」を吹き込む記事が踊っておりました……紹介しましょう…ひとつは、日々の心がけを諭したもので「特集(日用心法)」から…
…日用心法とは、日常生活を送る上でどういう心の工夫、生活習慣に心がけているか、ということである。
…その在りようが人生の質・充実度を決める要になるという意味で、どういう日用心法を持つかは大事なことである。よき人生を生きた人はよき日用心法を実践した人だ、ともいえる。
…その意味で、忘れられない2人の方の話がある。
…1人は一代で阪急グループを創り上げた小林一三氏にまつわる話である。
…氏が地方の温泉に行った時、偶然、古い友人に会った。その友人は事業で成功して、巨万の富を作った人だった。久しぶりだからまた後で話そうと、その友人の泊まっている旅館を訪ねて驚いた。
…通された部屋がみすぼらしい一間で、そこに奥さんと2人で座っている。小林氏が「あなたのような金持ちがどうしてこんな部屋に泊まっているのか」と訊ねた。友人は言った。
…「自分たちは無我夢中で働いているうちに運勢に恵まれて何一つ不自由のない身分になったが、考えてみると、あまりにも恵まれすぎて、何だか恐ろしいみたいで、何か厄払いをしなければと思い、毎年ここに来て、1か月、この部屋に泊まって厄を払っているのだ」
…その部屋は夫婦がまだ成功する前に何度か泊まったことのある部屋だったという。小林氏はこの話に深く感動した。成功しても驕らず、自分の原点を内省する。この人はこの人なりの日用心法の実践者であったといえる。もう1人は、映画評論家の淀川長治さんである。テレビ全盛の時代、「日曜洋画劇場」があり、その解説を担っていたのが淀川さんだが、最後を独特の笑顔で「サヨナラ、サヨナラ」と締め括り、人々の心を和ませた。
…その淀川さんは毎朝、必ずしていることが一つあった。それは毎朝、目が醒めると、
「きょうは〇月〇日(その日の日付をいう)
きょうという日は一度しかない
きょうも一所懸命生きよう
だからニコニコしていこう」。
…多くの人の心を和ませた笑顔は、淀川さんの日用心法の賜であったことがこの話からうかがえる。
…では、人生に鮮やかな足跡を残した人たちはどんな日用心法を持っていたのだろうか。その残した言葉に学んでみたい。
●人のお世話にならぬよう
人のお世話をするよう そして報いを求めぬよう──後藤新平
●済んだことにくよくよせぬこと 滅多なことに腹を立てぬこと
いつも現在を楽しむこと とりわけ人を憎まぬこと 未来を神にまかせること──ゲーテ
●いかなる時にも 自分は思う もう一歩 今が一番大事な時だ もう一歩──武者小路実篤
●人生を百とすれば五十は半途、峠です。私は峠に来ました(略)峠といっても向こうは下りとはきまりません…ヤコブの夢の天にかけたる階梯(創世記二十八章十二節)のように、山の上にも山があり、山の奥にも山がある。人の生の旅はただ上りです──徳冨蘆花
●一歩一歩上がれば何でもないぞ。一歩一歩努力すれば、いつの間にか高いところでも上がっている──鈴木大拙
●一、心中常に喜神を含む(心の奥に喜びを持つ)
二、心中常に感謝の念を含む(感謝報恩の気持ちを持つ)
三、常に陰徳を志す(人知れぬ善いことをする)──「健康の三原則」安岡正篤
●暗いところばかり見つめている人間は、暗い運命を招き寄せることになるし、いつも明るく明るくと考えている人間はおそらく運命からも愛され、明るく幸せな人生を送ることができるだろう──新井正明・住友生命元名誉会長
●うまくいくのもいかないのも、それはすべて自分に責任があると考えたほうがいい。外に原因を求めている間は決してうまくいかない──松下幸之助
●どんな逆境に遭っても、決して天を怨まず人を咎めず、自らを信じて心穏やかに道を楽しむ──渡部昇一
…各人各様の「日用心法」がそれぞれの人生を鮮やかにしたのだろう。
…最後に、約30年、京セラの創業者・稲盛和夫氏の秘書を務めた大田嘉仁さんは、ある時一枚のノートの切れ端を「君にこれをあげる」と手渡されたという。そこには、こう記されていた。
…「人間は暗いと失敗をする。陰気な人間は失敗する。明るい人が成功する。人の長所を認める人が明るい。自分を未来において立派な明るい自画像をかける人。先のことは判らない運命である。それ故にこそ、未来に立派な明るい目標を立てること」
…稲盛さん自身が若い頃に自らを鼓舞すべく、折にふれて読み返していた言葉なのだろう。 いわば、稲盛さんが「日用心法」としていた言葉といえる。
…私たちも人生の先輩に学び、よき日用心法をもって人生に臨みたい。
…以上が「致知、8月号」の特集に先立つ、呼び水ともいえる編集者の巻頭文です…
…と言うことで、今日からがまた新たな日の始まり…
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